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第73回日本電気泳動学会総会

会長 菊田一貴

(栃木県立がんセンター骨軟部腫瘍・整形外科/ バイオバンクセンター)

この度、第73回日本電気泳動学会総会を2022年7月7日(木)・8日(金)の2日間、栃木県宇都宮市にあります栃木県総合文化センターにおいて開催させていただく運びとなりました。新型コロナウイルス感染の蔓延という難局の中、多くの学会がオンラインとバーチャルでの開催が主流となっている昨今ではございますが、是非、リアルでの知の共有・結集の場を設けたいという願いからオンサイトでの開催を目指して準備を進めております。一方で、世界的なパンデミックに抗うことはできませんので、今後の状況によっては、勿論、オンラインあるいはハイブリッドでの開催への変更も視野に入れております。

第73回日本電気泳動学会総会のテーマは、過去に担当させて頂いた第69回日本電気泳動学会シンポジウムのテーマを引き継ぎ『がんと電気泳動』とさせて頂きました。

2019年にがん遺伝子パネル検査が保険収載され、がん治療は、これまでのがん種縦断的な治療からがん種横断的な治療へと大きくシフトしようとしており、益々、がん撲滅のための新規薬剤の開発は重要となっています。新規薬剤開発のためには、基礎研究は欠くことができません。また研究を遂行するためには、患者検体が必要不可欠となります。そんな中、2021年には、医学系研究指針とヒトゲノム指針を統合した「生命科学・医学系研究に関する倫理指針」が施行されるなど、医学研究においても大きな変化が起きています。そのため、本学会では患者検体を用いたがん研究の基礎となる新医学系研究倫理指針や患者検体取扱規約に関して、専門家の先生方からのご講演を計画しております。また、患者検体の有効な利活用に当たっては、バイオバンクの整備が一つの方法と考えており、バイオバンクの専門家の先生にもご講演頂くとともに、当院においても2021年より栃木キャンサーバイオバンクの運用を開始しておりますので、本学会で当院のバイオバンクの取り組みを紹介させて頂く展示も企画したいと考えております。

がん撲滅を目指した新規治療法開発のための研究には、多職種の皆様の熱意、知恵そして技術が必要だと考えております。本総会では、様々な分野でご活躍の皆様にご参加頂き、活発な議論を交わし、今後のがん研究に向けた知の結集をできるような場になればと考えております。

新型コロナウイルス感染症蔓延という、まるで地球そのものが再発を繰り返すがんを患ってしまったような世界になっておりますが、この難局の中で、皆様もニューノーマルを取り入れ、様々な教訓の中で、研究においても沢山のアイデアが生まれていることと思います。皆様にとって有意義な学会を開催できるよう全力で努力していきたいと存じますので多くの皆様のご参加をお待ちしております。

​ご挨拶